村田諒太さん

ボクシング選手
1986年1月12日生まれ、奈良県奈良市出身。
日本のアマチュアミドル級ボクシング選手。中学1年の時担任のすすめによりボクシングを始める。高校卒業後進学した東洋大学ではボクシング部に所属し、2004年全日本選手権にて初優勝、その後2009年から2011年までは3連覇を成し遂げた。2005年からアジア選手権、世界選手権など数多くの世界大会に出場し、2011年の世界選手権では日本の最高成績である銀メダルを獲得した。2012年ロンドンオリンピックでは、金メダルに輝いた。また、2012年に実施された「アスリートイメージ評価調査」では、ロンドン五輪で期待以上の成績だったと思う選手の1位に選ばれた。2008年卒業後、東洋大学に就職、ボクシング部のコーチも務める。
試合などの遠征に向かう時、新幹線や車中から富士山が見えると、いつもその姿を目に焼き付けています。まだ富士山には登ったことはないのですが、5合目までは行ったことがあります。5合目の登山口から、山頂に続く登山道を見ると、どこまでも黒い砂利道が続いていて、この山は本当に険しい山なのだろうなと感じたのを覚えています。

ロンドンオリンピックで金メダルをもらった時、それまで辛く感じていたであろう減量や練習が、「辛かった」と感じなくなりました。きっと富士登山は、その感覚と似ているのだろうなと。長い、きつい登山道を進んだ先には、すばらしい景色と達成感が待っているのだろうなと思います。一度、僕も富士山に登ってみたい!そう思っています。

僕にとってはオリンピックでの金メダルは目標であり、それがゴールではありません。これからの人生が僕の価値だと思います。富士山も世界文化遺産に登録されることは目標であり、ゴールではない。その美しい姿や文化を後世に残していくこと、伝えていくことが重要だと思います。